2014年 3月 なるほど世界の料理  (スリランカの家庭料理)

日 時 2014年 3月 15日
スリランカ
講 師 ウダニ・バラスーリャ さん・アイェーシャ・ジャヤマハさん
料 理 名 チキンカレー・ジャガイモカレー・いんげんカレー・なすカレー・人参サラダ・ビスケット プリン 
 詳細

料 理 名          写   真
今月は光り輝く島という意味で”インド洋の真珠”と言われている国
「スリランカ」です。
私達に国の料理を教えてくれるのは、5年前に我が家にホームステイし、
5年後の今年再び大学で日本語を学ぶ為に栃木の宇都宮大学に
留学しているスガンディ・バラスーリャと、同じく同大学で一緒に
日本語を学んでいるアイェーシャという女の子です。
丁度大学の春休みを利用して我が家を訪れた彼女達にスリランカの
美味しいカレーを作ってもらおうと計画しました。
5年前に彼女の作ったカレーを実際に彼女が食べるように手で食べた処
スプーンで食べるより数段美味しかった事に私は感激したので、今回
なるほどのメンバーにもその美味しさを味わってもらいたかったのです。
彼女たちは宇都宮大学の寮で生活していて毎日自炊をしており
国のお母さんほどうまく出来ないかもしれませんが、なんとか美味しいカレーを
作ってくれそうです。まずは時間のかかるデザートから始めます。
アイェーシャがビスケットプリンを作ってくれます。冷蔵庫で2時間くらい
固まるまで時間がかかります。
ビスケットを牛乳に浸けてしっとりさせて、卵、バター、ココアパウダー
粉砂糖たっぷりの生地を交互にはさんでいきます。
ビスケットが崩れないようにするのがコツです。
段々に重ねて一番上のチョコレート生地の上にカシューナッツを細かく
刻んで生地が隠れるくらいに散らします。そのまま冷蔵庫に入れて
しっかり固まれば出来上がりです。
カレーの種類が多いので、手の空いたメンバーは具材作りをします。
チキンカレーを作ります。
チキンを一口大に切り、玉ねぎ、生姜、ガーリックを入れます。そして
塩、コショー、ターメリック、カレーパウダー、ローストしてカレーパウダーで
しっかり混ぜておきます。このローストしたカレーパウダーは日本では
なかなか手に入らないので、彼女達のアドヴァイスでネット購入しました。
ローストしてあるので、こげ茶色ノカレーパウダーでした。
「これでないとスリランカの味がしない」と彼女達は譲りませんでした。
しっかり下味のついたチキンはココナッツミルクでコトコト煮込んで
出来上がりです。ココナッツとカレーの香りがたまりません!!。
次にジャガイモカレーです。
ジャガイモは皮付きのまま大きめに切り、茹でます。
柔らかくなると自然に皮もとれますので、ほこほこと美味しそうな
ジャガイモが茹で上がりました。湯がく時少しターメリックを入れると
黄色い美味しそうな色に茹で上がります。
鍋に油を敷き、小さく切った玉ねぎ、生の唐辛子、チリペッパー、シナモン
を入れて炒めます。そこに先ほどのジャガイモを加え混ぜます。3、4分
炒めたら出来上がりです。
次はなすカレー!
これは私の一番お気に入りの一品です。
茄子をマッチ棒5本くらいを束ねた大きさに切ります。
油でしっかりと茶色になるくらいまで揚げます。
薄くスライスした玉ねぎ、ピーマンに揚げたナスを一緒に和えて
ケチャップを入れて混ぜます。ケチャップはあまり沢山入れないように。
揚げた茄子がとても美味しいので、是非皆さんお家でもお試しを。
これで茄子カレーが出来上がりました。
次のカレーの材料はいんげんです。堅いので少し時間がかかります。
インゲンの季節ではないのですが、立派ないんげんが手に入りました。
インゲンはあたまを取り、一本を3センチくらいの長さに切ります。
それをボールに入れて、コショー、塩、ターメリック、カレー粉などを入れ
よく混ぜます。しばらく置いておき、フライパンに油を敷きにんにく、玉ねぎを
炒め更にいんげんを加え蓋をし、しばらくおきます。
ココナッツミルクを入れて、インゲンが柔らかくなるまで煮れば出来上がりです。
にんじんカレーもありますよ。
人参、玉ねぎ、ピーマンを細長く切ります。生とうがらしを小さく切り
それらすべてをボールに入れ混ぜます。
味付けはカレーの具材ですからシンプルです。
塩、コショー、そしてライムです。
これもご飯と他のカレーと伴によく混ぜて頂くので美味しさにプラスされます。
ライムのほんのりした香りでカレーの美味しさを引き出します。
スリランカと言えば紅茶!なのですが、カレーを食べる時は”水”なのだ
そうです。私達も水を食卓に用意。
あらかじめご飯はターメリックを入れて炊いてあります。
蓋を開けると黄色のほこほこのターメリックご飯が炊き上がっています。

さあ、彼女達がカレーを実際に手で頂く見本を見せてくれます。
お皿の中央にご飯を盛り、それぞれのカレーをその周りに少しづつ
とります。親指、小指を除く3本の指の上にカレーを乗せ、親指の先で
口に押し入れる感じです。
ご飯はいろいろなカレーと良く混ぜて頂くと美味しいようです。
手は絶対に右だけ!!左手は肘を突くように机の上に預けます。
でも水を飲んだり、カレーをお皿に取るときは左手でいいのだそうです。
彼女達はあまり手を汚すことなく上手に口に運んでいきます。
本当は第二関節から上は汚れないのだそうです。

料理好きのなるほどのメンバーは全員手でいただきます。
彼女はそれを見てびっくりしていました。
ぜったい「私はスプーンがいいわ!」って言う人が居ると思っていたのだ
そうです。みなさんが美味しいと言って手で食べているのを見て
びっくりして、嬉しかったそうです。
そうしている間にデザートは出来たでしょうか?
バターが入っているので、固まるはずなんですが・・・。
冷蔵庫をのぞいてみると、一応固まった感じではありますが・・・。
まだもう少し時間が必要なようです・・・。
でもあまり時間がありません。とりあえず固まり始めたビスケットプリンを
みんなで切り分けて頂くことにしました。勿論紅茶と伴に。
美味しそう!!!


スリランカではすべての具材がカレーになるようです。
魚、お肉、野菜など・・。
魚の時はこのカレーパウダー、お肉の時は別のカレーパウダーと
いったように、香辛料を変えて味付けされるようです。
でもターメリック、カレーパウダーなどはよく使われるようですが。


今日は彼女達は国の民族衣装の「オサリー」を着てくれました。
持ってきたけど着る機会がなかったそうで、喜んで披露してくれました。
やはりとても素敵ですね。
長い布を上手に身体に巻いてピンで留めています。
私は「サリー」と言うのかと思っていましたが、「オサリー」だそうです。
ウエストがあいていますが、寒くはないのだそうです。へぇ〜!!
彼女達を囲んで写真に納まりました。

 メンバーの中にもスリランカを訪れた人も居て、素敵な国だとの事。
是非行ってみたいですね。
最近よくスリランカをテレビで紹介しているので、彼女達は日本の人たちに
自分の国がよく知られているのでびっくりしたと言っていました。
それも彼女達にははやり嬉しい事だと思います。


今日も美味しい料理をお腹いっぱいに頂きました。
彼女達は日本ではあまり手で食べないようにしているけれど
「あ〜!!手で食べたいなぁ〜・・・」と思うそうですよ。
それはそうですよねー!それが文化ですものね。
私達も今日手で頂いてみて、その美味しさを実感しました。





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